スクール
TOP現代アートは、この全体を捉えがたい世界にどう関わり何を表すのかについて、アーティストやキュレーター、アートライターといったプロフェッショナルとともに考えます。終わらない戦争、上昇する地球の平均気温、度重なる自然災害、加速する観光産業、地域社会のブランディングや再生、性の多様性など、アートはこうした動きと無関係ではありません。それらを覆い隠してしまうのではなくむしろ豊かに照らし出す作品や展覧会、アーティスト、現象を追いながら、同時代の世界の輪郭を少しずつとらえます。
2024年度は、7つの基礎コースと選択制の視点のプール16レクチャーを開講します。
基礎コース
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アートヒストリー(AH)
現代アートとは何か、という問いに向き合うために、過去200年の美術の歩みを辿ります。
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アーティスト(Ar)
表現者の思考と技術がどのように同時代の社会と関係を結ぶのかについて、実践的に取り組むコースです。
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ライティング(WrA/WrB)
作品や展覧会を見て考えたこと、またふだんの生活で疑問に感じていることを言葉にして伝える方法を学びます。
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リーディング 歩くことがアートになるとき(Re W)
歩くことの社会的な意味について、関連するテキストを読みながら考えます。
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リーディング アート、モノをめぐる思考とゲーム(Re G)
既製品がアートになる?マルセル・デュシャンやシュルレアリストはモノをどう見て扱ったのかについて、頭と手を動かしながら考えます。
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リーディング 関係性をめぐるアートの30年(Re R)
現代アートにおける「関係性」の実践の現在地について、関連するテキストを読み、考えます。
視点のプール
視点のプールは、現代アートと同時代の関係について、一歩踏み込んで考えるための選択制レクチャーです。アートの実践、表象の不誠実さを超えて、関係と芸術の実践、芸術から時代の転換を読む、4つの視点16レクチャーを開講します。
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アートの実践
美術館へ行こう / アーティストが考えるアートとは / キュレーターの視点、思考、仕事 / アートとその現場を伝える 足を運ぶこと 聞き取ること
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表象の不誠実さを超えて
「アート」にのみこまれてしまわないように / ゲルハルト・リヒターのドローイングについて / 戦争の時代と現在を芸術で結びなおすこと / 私の風景と写真術
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関係性と芸術の実践
溶け合うアイデンティティと見知らぬ私 / なぜ、いま、東京藝大でヤギなのか / アートにおける関係性を再考する / アナ・メンディエタのエコノミー
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芸術から時代の転換を読む
第一次世界大戦が芸術に落とした影 / コレクティブが開くアートの可能性 / エコロジーとアートの実践 / 自由を求めて 大正時代と芸術
ゲスト講師
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青山悟
美術家
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井關悠
水戸芸術館現代美術センター 学芸員
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遠藤薫
美術家
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小沢剛
美術家/東京芸術大学 美術学部 先端芸術表現科教授
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兼松芽永
芸術の人類学研究
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河上直衣
小金井市立はけの森美術館 学芸員
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沢山遼
美術批評
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白坂由里
アートライター
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中尾拓哉
美術評論家/芸術学
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畠山直哉
写真家/東京芸術大学 大学院 映像研究科教授
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桝田倫広
東京国立近代美術館 主任研究員
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百瀬文
美術家
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森弘治
美術家
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森田浩彰
美術家
基礎コースと視点のプール以外のプログラム
只今、開講講座はございません。