スクール
TOP文化政策やアートマーケットの活況、また観光産業と結びついた芸術祭などによって身近に感じられるようになった現代アート。そのなかでも、強い輝きを放ちながらこの世界の諸相を表し、わたしたちの知的好奇心をくすぐる作品や展覧会、運動、潮流について、同時代の動きとともに考えます。気候変動や戦争、トランスナショナル、SDGs、性の多様性、地域社会の再生などの言葉がこの時代を彩るとき、アートはそれらにどう関わり何を問うのでしょうか。現代アートを担うプロフェッショナルとともに考えを深めます。
2023年度は、7つの基礎コースと選択制の視点のプール16レクチャーを少人数制で開講します。
基礎コース
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アートヒストリー(AH)
現代アートとは何か、という問いに向き合うために、過去200年の美術の歩みを辿ります。
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アーティスト(Ar)
表現者の思考と技術がどのように同時代の社会と関係を結ぶのかについて、実践的に取り組むコースです。
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ライティング(WrA/WrB)
作品や展覧会を見て考えたこと、またふだんの生活で疑問に感じていることを言葉にして伝える方法を学びます。
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リーディング ラディカルな歩行について(Re W)
歩くことの社会的な意味について、関連するテキストを読みながら考えます。
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リーディング アートをめぐる「関係性」の現在地(Re R)
現代アートにおける「関係性」の実践の現在地について、関連するテキストを読み、考えます。
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リーディング エコロジーを考える(Re E)
人間と地球の関係がどこでおかしくなったのかというところからエコロジーの考え方を紐解きます。
視点のプール
視点のプールは、現代アートと同時代の関係について、一歩踏み込んで考えるための選択制レクチャーです。アートと実践、グローバルスタディーズ、関係性とアートの実践、時代の転換期と芸術まで、4つの視点16レクチャーを開講します。
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アートと実践
アートプロジェクトをマネジメントする / 美術館へ行こう / アートと地域社会のこれまでとこれから / ローカルとグローバル、美術館が進む道
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グローバルスタディーズ
海を渡った芸術家と絵画の変遷 / 境界に漂う声、体 、記憶 / 他者とは誰か / エコロジーとアートの実践
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人、モノ、場の関係性とアートの実践
アート、ともに過ごすこと、そしてともに過ごせないことから/今どきのコレクティブとエコシステム/関係の組み直しと揺らぐアイデンティティ/生きられた場としての彫刻
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時代の転換期と芸術
自由を求めて 個の可能性と大正時代の芸術 / 第一次世界大戦は人間と芸術をどう変えた? / アート、完成なきゲーム / アート、閉じざる思考と形
ゲスト講師
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飯山由貴
美術家 撮影:金川晋吾
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荻原康子
「隅田川 森羅万象 墨に夢」 統括ディレクター
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兼松芽永
芸術の人類学研究
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木村絵理子
弘前れんが倉庫美術館副館長 ©KATO Hajime
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沢山遼
美術批評
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中尾拓哉
美術評論家/芸術学
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桝田倫広
東京国立近代美術館主任研究員
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三木茜
アートマネージャー
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百瀬文
美術家
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森弘治
美術家
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森田浩彰
美術家
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山城知佳子
映像作家/美術家 ⒸRyudai Takano
基礎コースと視点のプール以外のプログラム
只今、開講講座はございません。