アートト

ライティング(WrA/WrB)

スクール

ライティング(WrA/WrB) 各全7回 各定員8名

ライティングA(WrA)2023年6月〜2023年8月 土曜日16:00〜18:00

ライティングB(Wr B)2023年9月〜2023年12月 日曜日14:00〜16:00

※ライティングA、Bの違いは、開講日時です。構成と内容は同じになります。

作品や展覧会を見て考えたこと、またふだんの生活において抱く疑問から考えた企画を文章にまとめて伝える方法を学びます。時間をかけて見て考えを整理し、読み手を意識しながらできるだけ平易な文章で書くことを心がけましょう。現代アートの複雑で多様な表現を客観的にとらえたい方やアーティストなどにおすすめです。すべての回は、小澤慶介によって行われます。

本コースでは、基礎的な文章の書き方を学ぶため、次の3つの文章を書きます。

  • 作品のレビュー
  • 展覧会のレビュー
  • 日ごろ感じているモヤモヤから考えた企画案

作品のレビューを書く

WrA 6月3日(土)16:00 - 18:00 / WrB 9月3日(日)14:00 - 16:00


作品を見て、レビューを書きます。レビューとは、感想文ではなく、作品をよく見てアーティストの制作動機や具体的な表現、また作品としての成立背景などを踏まえて論じる文章です。ウェブサイトやチラシなどによって先行する情報が多くあるなかで、作品そのものをよく見ることからレビューを書きはじめます。

作品の成立背景を調べる

WrA 6月17日(土)16:00 - 18:00 / WrB 9月17日(日)14:00 - 16:00


他の受講生とディスカッションをしながら、作品を見るときのポイントを検討します。また、なぜ作品として成立し、評価されているのかを考えるため、その作品の同時代的な意味や美術史に照らし合わせた意義などをさぐります。この過程を経て、レビューの精度を上げてゆきましょう。

展覧会のレビューを書く

WrA 7月1日(土)16:00 - 18:00 / WrB 10月1日(日)14:00 - 16:00


コースで指定した展覧会を見て、レビューを書きます。作品を目の前にし、さまざまな角度から時間をかけてアーティストの意図や制作過程を読みとるように見てゆきます。また、作品展示を支える照明や壁、床の質感、他の作品との距離などにも気を配りながら、作品の空間を批判的にとらえるよう心がけましょう。

展覧会の主旨と作品、動線の関係を読み解く

WrA 7月15日(土)16:00 - 18:00 / WrB 10月15日(日)14:00 - 16:00


展覧会のレビューを書くとき、作品だけに注目するのではなく、タイトルや主旨、動線との関係を踏まえると作品の意味がより豊かに感じられることがあります。アーティストやキュレーターが展示に込めた意図はどのようなものかを想像しながらレビューを書きすすめます。

モヤモヤを言葉にして企画を考える

WrA 7月29日(土)16:00 - 18:00 / WrB 10月29日(日)14:00 - 16:00


ふだんの生活において感じている違和感や問題意識を言葉にするところから、企画を考えはじめます。ディスカッションをしながらモヤモヤ考えていることを他の受講生に伝え、多角的かつ客観的にとらえながら分析します。モヤモヤの輪郭をとらえられるようになったら、次はどのようにすればそれを他者と分かち合うことができるかについて考えてみましょう。

企画案をまとめる

WrA 8月5日(土)16:00 - 18:00 / WrB 11月12日(日)14:00 - 16:00


自ら感じている違和感や問題意識を他者と分かち合うとき、それはどのような媒体あるいは場をとおして伝えるのが最適でしょうか。具体的に想像しながら、実現へのはじめの一歩として、企画書を書いてみましょう。

発表とまとめ

WrA 8月19日(土)16:00 - 18:00 / WrB 12月3日(日)14:00 - 16:00


コースをとおして取り組んだ、作品のレビューや展覧会のレビュー、企画案の作成を振り返りながら、受講生がコースをとおして得た視点や考えなども分かち合い、アートの経験を言葉にして残すことについてもう一度確認します。