アートト

感性から芸術実践へ

スクール

エコロジーとアートの実践

9月6日(日)16:00 – 18:00

小澤慶介


ギャラリーや美術館を飛び越えて、大地と関わりながら資本主義が落とした影の部分を明らかにしてゆく芸術実践について考えます。その手前で、なぜこれほどまでに自然の循環が滞りあちらこちらで土壌汚染や環境破壊が起きているのかを知ることは大切。18世紀の英国産業革命から現在までの芸術家たちによる闘いから、エコロジーをめぐる議論とアートの関係をとらえます。

ポール・セザンヌ 遊びが絵画に結ばれるとき

10月10日(土)16:00 – 18:00

中尾拓哉


ポール・セザンヌの絵画を紐解くことで、現代アートの作品制作に遊びが入り込むきっかけを考えます。セザンヌは、目の前に広がる世界を再現するというより、造形的につくり変えることを実践しました。「カード遊びをする人々」の連作を読み解きながら、絵画の平面性とともに多視点な構成と筆触の偶然性をとらえ、アートがゲームと結ばれる遊戯的な感性や、それによる空間の広がりを見出します。

ジョルジュ・ブラック ゲームと絵画の相関関係

10月31日(土)16:00 – 18:00

中尾拓哉


セザンヌの多視点の構成と筆触の偶然性を発展させ、ジョルジュ・ブラックの作品制作と遊びの関係を考えます。ブラックは、絵画の平面性を三次元の視点から解体し、再構成するキュビスムをはじめたほか、生涯にわたってトランプのカードやサイコロ、チェッカーボード、ビリヤード台などのゲームを描きつづけました。ブラックの絵画作品やコラージュに触れながら、解体と構成に入り込む遊戯的な感性に着目します。

前衛としてのイコン

11月21日(土)16:00 – 18:00

沢山遼


ロシア・アヴァンギャルドを代表する画家カジミール・マレーヴィチは《黒い正方形》を現代の「イコン」としてみなし、それをロシアの家庭でイコン画が置かれる「聖なる隅」と呼ばれる場所に掲げました。マレーヴィチのみならず、ロシア・イコンは、ロシア・アヴァンギャルドのなかで、従来の伝統的な透視図法からなる絵画のオルタナティヴとして注目を集め始めました。また、ロシアの思想家パーヴェル・フロレンスキイは論文「逆遠近法の詩学」で、イコンに内在する方法である「逆遠近法」という特殊な描法を、当時関心を集めていた非ユークリッド幾何学と結びつけ評価しました。イコンは突如「前衛」として復活したのです。このレクチャーでは、近代において、なぜイコンと呼ばれる宗教画が復活したのか、考えてみたいと思います。