激動の時代と芸術
スクール
第一次世界大戦が変えた人間と芸術
7月5日(日)14:00 – 16:00
小澤慶介
ヨーロッパ大陸が戦場になり、総動員体制が敷かれてあらゆる国が関わらざるを得なくなった第一次大戦から芸術と人間の変容について考察します。戦争に動員された芸術家はそれをどう表現したのか、また戦後に芸術家はどう向き合ったのか。機械化や産業化が劇的かつ大規模に進み、非理性的な活動が行われた時代の人間と芸術について、ウィリアム・オーペンやオットー・ディクス、ジョージ・グロスなどの作品をとおして考えを深めます。
81年目の夏に考える日中戦争、太平洋戦争の記憶と芸術
7月19日(日)14:00 – 16:00
鈴木勝雄
2025年の夏に東京国立近代美術館で開かれた「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」展を紐解きながら戦争の表象と芸術について考察します。全体をとらえることが難しい戦争。しかもおよそ80年前と時間的な隔たりが広がっている日中戦争と太平洋戦争を表すとき、それらにどう近づくことができるでしょうか。戦争に至る雰囲気の醸成から戦中の総動員体制、そして戦後へ。芸術が語ろうとしたことまた表そうとしたことに心を傾けます。
ポストコロナの時代とアートの変容
9月19日(土)13:00 – 15:00
小澤慶介
2020年代に開かれた国際展に触れながら、ポストコロナの時代とアートの関係について考察します。世界中に蔓延した新型コロナウィルスは、それまでに人間が構築してきた近代社会の活動を止めました。私たちが当たり前と思っていたことがそうではないことが明かされたとき、アートはそうした時代をどのようにとらえようとしたのでしょうか。第60回ヴェネチア・ビエンナーレ企画展や第15回光州ビエンナーレなどに触れながら、近代社会とその外を思考する芸術実践を概観します。
芸術を市民の手に 大正期の芸術運動が今に伝えること
10月3日(土)16:00 – 18:00
足立元
近代国家が形を成してきた大正時代において、あえてアカデミックな芸術の道を選ばずに市民や労働者に寄り添った芸術運動がありました。そのなかでもきらりと光る望月桂の黒耀会を取り上げます。労働者のための食堂を切り盛りしたり、そこで使うものをデザインしたりして、生活環境から芸術実践を行っていった望月の活動は、現代にどのような批評性を投げかけているのでしょうか。