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リーディング 空間論と芸術実践(RS)

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リーディング 空間論と芸術実践(RS) 定員10名 全6回

2026年6月〜8月 火曜日19:15〜21:15

空間についての理論や学説を知り、そこから1990年代以降の芸術実践を読み解きます。「空間」という言葉はよく使われるものの、「空間とは何か?」と問われると答えに困ってしまうことも。アンリ・ルフェーヴルやミシェル・フーコー、エドワード・ソジャなどのテキストに触れながら、空間についての考えと社会空間における芸術実践について理解を深めます。アーティストをはじめアートの現場に関わっている方などにおすすめです。

すべての回は小澤慶介が担当します。

社会空間とはなにか?

6月9日(火)19:15 – 21:15

小澤慶介


社会空間とはなにかについて、フランスの哲学者アンリ・ルフェーヴルの『空間の生産』を参照しながら考えます。ルフェーヴルは、空間を3つの観点から検討しました。これは、その後社会空間を考える上でさまざまな哲学者や建築家、アーティストたちに参照されるようになります。その3つの観点とはなにかまたそれらはどう関係しているのかから空間について考えはじめます。

社会空間はどう生産されるのか?

6月23日((火)19:15 – 21:15

小澤慶介


引きつづき、ルフェーヴルの『空間の生産』に触れながら、社会空間がどのように生み出されるのかについて考えます。計画された空間も、使い手の行為や情動などによってはその用途とは違うものに変わる可能性があります。そうした生き生きとした空間のあり方とアートはどのような関係を結んでゆくのでしょうか。

第三の空間について考える

7月7日(火)19:15 – 21:15

小澤慶介


ルフェーヴルの考えを引き継ぎながら1980年代以降のアートについて考えたエドワード・ソジャの『第三空間』に触れながら、権力に抵抗したり対抗したりする空間について考えます。ポスト・コロニアリズムに関する作品が展覧会で紹介されはじめた1990年代を空間論から読み解きます。

ヘテロトピアとはどこか?

7月21日(火)19:15 – 21:15

小澤慶介


ユートピアと異なり実在し、どの共同体にも見ることができるヘテロトピア(異他なる場所)について考えます。共同体から押し出されるようにあるいは小さく囲われるようにしてできてしまうヘテロトピアとはどういった場あるいは空間なのでしょうか。ミシェル・フーコーのテキストを紐解き、関連する作品にも触れながら考えます。

非-場所とはどこか?

8月4日(火)19:15 – 21:15

小澤慶介


大量生産・大量消費、また大量移動が実現した時代に生まれてしまう非−場所について考えます。マルク・オジェのテキストを読みながら、もともとの土地の来歴とは関係なく消費や輸送、セキュリティの目的で成立する空港やサービスエリア、ショッピングモールなどといった場や空間の特徴をとらえます。

まとめ

8月18日(火)19:15 – 21:15

小澤慶介


コースをとおして触れた社会空間についての考えをもう一度確認し、ディスカッションで理解を深めます。さらに近年話題になっている考えも紹介し、刻々と作られつつ変容している社会空間についてさらなる学びの可能性を示します。