アートト

リーディング ラディカルな歩行について(Re W)

スクール

ラディカルな歩行について(Re W) 全6回 定員10名

2023年6月〜2023年8月 火曜日19:15〜21:15

歩くことの政治性について、レベッカ・ソルニットの『ウォークス 歩くことの精神史』やティム・インゴルドの『ラインズ 線の文化史』などのテキストやアーティストによる実践を参照に考えます。スマートフォンなどの機器によって時間と空間が測られ、歩くことが社会的な目的やデータに支配されている今、目的もなくぶらぶらと歩くことの意味をさぐってゆきます。すべての回は、小澤慶介によって行われます。

歩くこととは?

6月6日(火)19:15 - 21:15


最短距離を最短時間で歩く、あるいは歩くことが移動手段の選択肢にないというような現代人にとって、歩くとはどのような行為なのでしょうか。レベッカ・ソルニットのテキストを読みながら、歩くことの意味を相対的にとらえます。

歩くことはなぜ奪われた?

6月20日(火)19:15 - 21:15


引きつづきソルニットのテキストを読みながら、高度に産業化する大都市における歩くことについて考えます。もはや歩かないことを前提にして計画された都市において、歩くことはどのように変容したのでしょうか。

歩くこととアートの実践

7月4日(火)19:15 - 21:15


アーティストのなかには、歩くことで作品を成立させたり、歩くことをモチーフに作品づくりをしたりしている人がいます。彼ら彼女たちの実践は歩くことをどうとらえているのかに注目しながら、その意味をさらに深めます。

歩くことから生活や文化を考える

7月18日(火)19:15 - 21:15


ティム・インゴルドのテキストやアボリジニのソングラインなどを参照しながら、近代社会が見失いつつある歩くことをめぐる生活文化を再考します。

さまざまな文化における歩くこと

8月1日(火)19:15 - 21:15


引きつづきティム・インゴルドのテキストを読みながら、近代社会における歩くこととその外で行われてきたそれとの違いを比較しながら、歩くことと現代社会の関係についてディスカッションをして考えを深めます。

まとめ

8月22日(火)19:15 - 21:15


ソルニットやインゴルドのテキスト、またアーティストによる実践を振り返りつつ、受講生の歩くことをめぐる経験にも触れながら、歩くことの同時代的な意味について自由に思いをめぐらせます。