リサーチと芸術実践
スクール
オルタナティブをゆく 東南アジアの芸術実践と場づくり
8月16日(日)14:00 – 16:00
池田佳穂
ギャラリーでもなく美術館でもないところで芸術実践をするとき、第三の道としてオルタナティブな活動がはじまります。その手前で、美術制度や地域の生活文化はどうなっているのかをリサーチすることは大切。ただ集まるだけではなく、コミュニティーをよりよく持続可能なものにするために、芸術実践を戦略的かつ戦術的に行うことについて、ルアンルパなど東南アジアのオルタナティブ・スペースの活動をとおして考えます。
資料を集め思考し作品化すること
12月5日(土)16:00 – 18:00
藤井光
リサーチを作品へと展開する芸術実践について考えます。アーティストによるリサーチは、例えば企業や自治体、国などによる調査研究とはなにが違い、その目的や方法論はどのようなものなのでしょうか。また、リサーチしてわかったことを作品にするとき、どのような知識やスキルが求められるのでしょうか。2026年秋にアーティゾン美術館で開かれる「石橋財団コレクション×藤井光 Whose Light? —だれのひかりか」展を参照しながらリサーチを作品にするプロセスを紐解きます。
他者とともにいることで姿を見せはじめる世界
12月6日(日)14:00 – 16:00
百瀬文
他者と交わしたコミュニケーションから作品を構想することについて考えます。取り上げる主な作品は2025年に手がけた《ガイアの逃亡》とカムデン・アーツ・センター(ロンドン)での滞在時に構想をはじめた「サフラジェット運動」をめぐる作品。前者は男性性を踏まえた上で語られる女性性-ガイア(大地)について女性たちがとらえ直します。そして後者は、20世紀初頭の英国で起きた女性による女性参政権獲得のための社会運動を経験しなおす試みです。文献に目をとおし議論するだけでなく、体づかいを知ることからも史実に向き合うとき、アーティストはなにを感じとり作品はどのようなものとなるのでしょうか。
生きられた経験が作品になるまで
12月20日(日)14:00 – 16:00
志賀理江子
生きている場や空間、地域において感じとることのできる変化の兆しから社会の成り立ちや世界の構えを想像すること。作品制作をそこから考えるとしたら、表現する者はどのようなプロセスを経てその種を見つけそれを育み、表現し、作品にするのでしょうか。2025年にアーティゾン美術館で発表した《なぬもかぬも》をはじめ、2026年に青森県立美術館の個展で手掛ける予定の作品をとおして考えます。