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リーディング エコロジーを考える(Re E)

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エコロジーを考える(Re E) 全6回 定員10名

2023年9月〜2023年11月 水曜日19:15〜21:15

自然と人間はなぜ分けられ、またその関係はどこで失われたのか。近代社会の到来と産業化、資本主義の分岐点、ロマン主義など、歴史的な転換点を踏まえ、藤原辰史やティモシー・モートンなどの著作を参照しながらエコロジーをめぐる議論をその根本から見つめ直します。その過程で、ドクメンタ15 などに見る芸術実践にも触れます。すべての回は、小澤慶介によって行われます。

近代社会の到来と荒れる天地

9月6日(水)19:15 - 21:15


18世紀、近代社会が形づくられようとしていた時代に、人間の生活環境をめぐりどのような議論があったのでしょうか。産業革命が起こった英国での出来事について考えます。

2つの資本主義とその転換点

9月20日(水)19:15 - 21:15


近代社会の到来とともに、土地の循環を無視した経済活動が当たり前のようになってきました。それを支えた資本主義とはどのような考えに基づいた経済活動なのでしょうか。また、それによって環境はどのように変わったのでしょうか。藤原辰史などのテキストに触れつつ考えます。

高度に産業化する世界と改変される環境

10月11日(水)19:15 - 21:15


大規模な産業化と失われる循環をキーワードに、現代のエコロジーの問題について、ディスカッションでこれまでの振り返りをしながら、もう一度確認します。

地球の危機とロマン主義

10月25日(水)19:15 - 21:15


自然と人間を分けるロマン主義的な考えがエコロジーに落とす影について、ティモシー・モートンのテキストを参照に考えます。地球が危機を知っていながらもどこかでそれを他人事のように感じてしまう、そのような心理とは。

アートの実践とドクメンタ15

11月8日(水)19:15 - 21:15


大規模な産業化が、資本主義によって加速的に進み、地球の循環が失われていった時、アーティストたちはどのようにそれに反応したのでしょうか。1960年代のアースワークから2020年代のドクメンタ15まで、いくつかの事例を挙げながらエコロジーとアートの関係を考えます。

まとめ

11月29日(水)19:15 - 21:15


産業革命による近代社会の到来から、地球温暖化をめぐる政策が世界的に議論・実践されている現代に至るまでを振り返りながら、受講生が得た視点をとおしてもう一度今日のエコロジーに関する課題を検討します。