アートト

時代の転換期と芸術

スクール

ゲルハルト・リヒター、リアルとは?

8月21日(日)13:30-15:30

講師:桝田倫広


今年生誕90年を迎え、これまでに具象絵画、抽象絵画、写真、立体作品などを手掛けてきたゲルハルト・リヒターが、世界をどう捉えているのかを探ります。それは、現実や真実をどのように捉え、表すかという大きな問いに向き合うことでもあるでしょう。アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を描きつつ塗りつぶして作られた抽象絵画《ビルケナウ》などに触れながら、イメージとリアルなものの間で揺れる絵画とリヒターの仕事について考えを深めます。

自由を求めて 個が開く大正期の芸術

9月4日(日)13:30-15:30

講師:小澤慶介


明治の開国を経て、近代国家づくりの過程で民衆が生まれ、個が表現をしはじめた大正期の芸術とはどのようなものだったのでしょうか。海外と国内、国権と民権、都市と地方の間で芸術について、ドイツのダダイズムに影響を受けた村山知義の芸術運動「マヴォ」や路上を観察しながら移ろいゆく東京を記した今和次郎の考現学、また独自の造形言語を追い求めた分離派建築会などに触れながら考えます。

人間と芸術の変容 第一次世界大戦が落とした影

10月23日(日)13:30-15:30

講師:小澤慶介


1914年から1918年にかけてヨーロッパを中心に起こった総力戦は、急激な機械化と産業化、また非理性的な殺戮行為によって都市とともに人間の理性をも傷つけてしまいました。その時、芸術家は、そのような世界をどう表したのでしょうか。ウィリアム・オーペンやフェリックス・ヴァロットン、オットー・ディクスなどの表現に触れながら、近代社会の成立とともに現れた世界について考えます。

エコロジーとアートの交点をさぐる

12月11日(日)13:30-15:30

講師:小澤慶介


そもそも、なぜ地球と人間の関係はこれほどまでに狂ってしまったのでしょうか。そして、アートはそれに何をなし得るのでしょうか。この大きな問いに向き合うために、19世紀の批評家ジョン・ラスキンの思想やウィリアム・モリスの活動から考えはじめます。SDGsや脱炭素をいくら叫んでも、地球の活動と人間の活動の適切な循環を取り戻さなければ、それも意味のないことになってしまうとしたら、アーティストはそうした状況に対して何を提示しているのでしょうか。