アートト

グローバルスタディーズ

スクール

失われたエコロジーとアートの関係

7月10日(土)13:00 – 15:00

講師:小澤慶介


現代の地球温暖化を巡る議論やアートの実践について、19世紀の近代社会の形成から考えはじめます。イギリスの批評家であるジョン・ラスキンの考えやそれに影響を受けたウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動、また近代の常軌を逸した産業化を支えた経済思想の転換などに触れたあと、戦後のグレート・アクセラレーション(大規模な産業化・都市化・飛躍的なテクノロジーの進化)におけるアーティストの数々の実践を見てゆきます。

自己と他者のあいだに

8月28日(土)13:00 – 15:00

講師:小澤慶介


自己/他者という西洋の二項対立を紐解きながら、1990年代以降のグローバリゼーションとアートの関係性を考察します。自己(西洋)は、他者なるものをどのように扱い、どのように表してきたのか、そして他者はどのように変容してきたのかについて、「大地の魔術師たち」展(1989年)やドクメンタ11(2002年)、「六本木クロッシング2016」展などに触れながら考えを深めてゆきます。

包摂と排除―移民と移動をめぐるアートの歩み

11月13日(土)13:00 – 15:00

講師:沢山遼


戦後の芸術を牽引したアメリカが移民の国であり、ゆえにアメリカの芸術とはそもそも移民の芸術であったとすると、戦後美術を考えるうえで、移民問題は、避けて通ることのできない重要な問題を抱えています。そして、アメリカ美術のなかには、さらなるマイノリティとしての、日系人作家たちが多く存在していました。しかし、彼らは、アメリカ美術史だけではなく、日本の戦後美術史においても適切に位置付けられることなく、排除され続けています。このレクチャーでは、よく知られたイサム・ノグチ、国吉康雄、近年再評価の著しいルース・アサワのみならず、いまだ知られざる作家たちの作品をとりあげ、移民と芸術の問題、あるいは芸術がもたらす排除と包摂について検討します。