アートト

アート、生きる糧として

スクール

つくる記憶、つくられる記憶

6月26日(日)13:30-15:30

講師:小澤慶介


せんだいメディアテークや水戸芸術館現代美術ギャラリーの展覧会や記念碑などに触れながら、「9.11」や「3.11」と言った出来事がどのように表されたのかとともに、何が表されないままになっているのかにも思いを巡らせます。また、具体的な事例を紹介する前に、「記憶」という言葉のあいまいさにも心を配ります。同じ出来事でも、話者によって語り方や内容が変わってくることに目を向けつつ、「記憶」をどのように考えればよいのかについても検討します。

拡散するアイデンティティについて

8月7日(日)13:30-15:30

講師:百瀬文


アイデンティティが個から浸み出して、他者との間に溶けてゆくとき、自己と他者はどのような影響関係におかれ、社会に対して何を表すようになるのでしょうか。近年の作品《Jokanaan》や《Flos Pavonis》などに触れたり、講師自身が選びとっている男女3人での生活の実践を踏まえたりしながら、連帯や対抗などをキーワードに、拡張するアイデンティティについて考えを巡らせてみます。

生きる糧としての芸術とは?

9月25日(日)10:30-12:30

講師:中原淳行


生きることと創作することが分かち難く結びついているとき、表現は一体どのようなものになり得るのでしょうか?講師が手掛けた「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」展(東京都美術館、2021年)などを紐解き、東勝吉や増山たづ子、シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田、ズビニェク・セカル、ジョナス・メカスの作品に触れながら、「生きる」ことがすなわち「つくる」ことである、その深みについて考えます。

他者の時間と記憶をかたどること

10月2日(日)13:30-15:30

講師:飯山由貴


他者とともに作品を作ることについて考えます。異なる速度で世界を経験し、異なる言語によって記憶を重ねる他者。そうした他者と出会うことによって、世界は一つの価値に統合されてはおらず、自らもまた変わってゆくことを知るのかもしれません。精神疾患のある妹とともに作った《あなたの本当の家を探しに行く》や在日コリアン障害者運動コミュニティと作った《オールド ロング ステイ》などの作品をとおして、他者と自己が織り成す表現に向き合います。