アートト

アーティスト(Ar)

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アーティスト(Ar) 全14回 定員10名

2022年6月〜2023年1月 日曜日 10:00〜12:30

※プレゼンテーションの回は9:30〜12:30

表現者の思考と技術がどのように同時代の社会と関係を結ぶのかについて、実践的に取り組むコースです。前半では同時代を読み解く視点や考えを、後半では表現したものを空間に展開する方法をディスカッションやプレゼンテーションをとおして学びます。受講資格は特になく、作品を制作していればどなたでも受講することができます。すべての回は、美術家の森弘治と小澤慶介によって行われます。また、一部で美術家の森田浩彰をゲストに迎えて行います。

作品のプレゼンテーション

6月19日(日)9:30 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


受講生がこれまでに制作した作品や活動を発表します。どのようなことを考え、どのような素材を用いたのか、またサイズはどれくらいか。出来るだけ具体的に言葉にしながら、受講生の関心を講師や他の受講生と分かち合います。

制作動機と創作活動の自己分析

6月26日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


初回のプレゼンテーションを経て、受講生は自らの強みと弱みを意識し、分析しましょう。思考や作品の形式、素材などの関係性を見直したり、作品や活動について他人に伝える言語やコミュニケーションの取り方などにも意識を向けたりしながら、これから取り組むべきことについて見極めます。

同時代に対する視点を探る ワークショップ

7月10日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


受講生が、同時代に対してどのようなことに関心を寄せているのかをさぐるワークショップを行います。パンデミックやLGBTQ、東京オリンピック後、移民、ケア、IoTなど、メディアに取り上げられている事柄に触れながら、受講生が表現者として興味を持った事柄を客観的に捉えその理由を具体的に考えます。

同時代に対する疑問と表現の種

7月24日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


前回のワークショップで得た同時代に対する関心や視点から表現を考えはじめます。メディアで取り上げられている事柄の実態はどうなのか。疑う気持ちを忘れずに、関連する文献や資料などでリサーチをし、多様な視点から自らの関心を掘り下げてゆきましょう。

表現の種を作品にするために

8月7日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


受講生が関心を寄せた事柄を他者へ伝えるとき、どのような形式や素材を採用すればそれが可能になるかを考えます。絵画や写真、映像、パフォーマンス、それぞれのメディアの特性について理解を深めながら、最適な方法をさぐります。

作品を成立させるための要素を考える

8月21日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


リサーチによってわかったことと採用した形式や素材を検討しながら、表現の強度をさぐります。新しいことに出会うリサーチは楽しいものですが、調べたことをすべて作品に盛り込むことはできません。その時、どの要素を選び取ると作品の意味が際立つのかについて検討します。

新作のプレゼンテーション

9月4日(日)9:30 – 12:30

講師:森田浩彰、森弘治、小澤慶介


前半をとおして制作をしてきた作品を発表しましょう。決められた時間で必要十分な情報を簡潔に伝えます。制作する上で参照した出来事や学説、議論に触れることも忘れずに。講師や受講生からのフィードバックを得て、さらに作品を発展させる可能性をさぐります。

「空間」とは何か

10月2日(日)10:00 – 12:30


作品を制作する上で切り離すことができない「空間」について理解を深めます。作品の空間、作品が置かれる空間、またそれらと鑑賞者の関係などを踏まえながら、受講生が制作した作品が社会においてどのような展開の可能性があるのかについて考えます。

空間の読解力をつける ワークショップ

10月23日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


屋外に出かけて、社会の空間を読み解く思考実験を行います。具体的な空間を撮り、それらのイメージを巡って話し合います。誰が、なぜ、その空間を生み出しているのか、またそれはどのようになりつつあるのかといった空間をめぐる力関係にも留意します。

歴史と記憶から空間を読みこむ

11月6日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


具体的な土地や建物の歴史や記憶を作品に取り込むことについて考えます。国際展や芸術祭では、廃墟や廃校、産業遺構が使われることがあります。空間の歴史や記憶を踏まえることで、作品の意味内容が厚みを増す事例を紹介しながら話し合います。

作品から展示空間へ

11月27日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


作品を具体的に展示するとき、展示する空間の力を作品の要素として取り込むことについて検討します。作品の主題、形式、素材、展示空間の関係を図りながら、作品の強度を上げるためにはどの関係性に着目したらよいかを受講生の実践に沿って考えます。

作品を展覧会でよく見せるために

12月11日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


作品は展示のしかたでよくも悪くも見えることについて検討します。具体的な展示空間を想定しながら、受講生が取り組んできた作品がどのようにしたらよく見えるかについて意見交換を行ったり、時に参考事例を紹介したりして、最適な展示案を導き出します。

新作のプレゼンテーション

2023年1月8日(日)9:30 – 12:30

講師:森田浩彰、森弘治、小澤慶介


前半・後半をとおして制作した作品について発表します。制作の動機、同時代に対する視点、選んだ表現形式やメディア、展示の方法、それらの関係性に心を配りながら、決められた時間で作品について簡潔に発表します。その後、講師や受講生からフィードバックを受け、さらなる展開の方向性をさぐります。

自立したアーティストになるために

2023年1月22日(日)10:00 – 12:30

講師:森弘治、小澤慶介


アーティストの自立した活動を踏まえ、受講生各自の到達度と展開の方向性の見極めを行います。プロのアーティストは、課題や締切のためではなく、湧き起こる問題意識から作品を制作して世に問いつづけるもの。そのための活動方法についてともにさぐります。